清暑益気湯の話
2021/06/10
清暑益気湯の話
そろそろ夏バテが始まるよという話
構成生薬
麦門冬、五味子、甘草、蒼朮、人参、陳皮、黄耆、黄柏、当帰
麦門冬と五味子は体に水を保持して潤す作用があり、黄柏は体の熱を払うのと、下痢等で「水が保持できない」状態を改善する(清熱)作用があります、当帰によって血を補い、甘草、蒼朮、人参、陳皮、黄耆は、胃腸症状の改善に強い補気剤で、気力を高めるものばかりですね。
まさに夏に失われるものを補う、夏バテのための処方です。
内容を見ると効果ありそうなのに、あんまり処方せんの調剤で出会わない印象なのが残念です。
唯一出会った例が、夏も冬も関係なく「健康になりそうだからとりあえず貰ってる」という、健康食品と漢方の区別がつかない方だったのが印象的でした。
僕が「税金を使ってこんなことはさせられない」と思い立って、自力開局を志すきっかけになった出来事でした。
当薬局では1包110円(税込)で、処方箋なしで販売(零売)しております。
北千里近くにお住まいの方は、是非。
大阪府吹田市古江台4−2−9
憩いの広場すぐの「ノブレス薬局」をよろしくお願いします。