甘麦大棗湯の話
2021/06/05
甘麦大棗湯の話
リコリスとナツメのケーキが、子供の心を落ち着けるという話
甘麦大棗湯
構成生薬
甘草、小麦、大棗
先日の桂枝湯の時に「デザートに使われる生薬」の話をしましたが、今回の漢方に使われている生薬はこの3つ。
「リコリスとナツメのケーキ」を粉にして煎じたらこれになります。
東洋医学的な肝臓、肝(かん)は精神に寄与し、弱ると心が乱れます。これは甘味(かんみ)によって補助されるとされています。
ストレスが溜まると甘いものが食べたくなるのは、東洋医学的には、肝が弱っているのです。
そしてまさにこの処方は、甘味で神経の過敏やストレスを緩和する意図があります。
適応症は「夜泣き」「ひきつけ」
まさに子供のための処方ですね。
しかしもちろん大人にも使いますし、処方の適応上、1包あたりは「成人量」になるので、子供に1回1包1日3回は少し辛いかもしれません。
先生によっては2包を3回分に分包し直す、1日1回寝る前のみにするなど、回数や量を減らして処方される方もいらっしゃいます。
当薬局で零売する場合でも、量の調整は行いますので、お気軽にご相談ください、当薬局では1包2.5gで40円です。
北千里近くにお住まいの方は、是非。
大阪府吹田市古江台4−2−9
憩いの広場すぐの「ノブレス薬局」をよろしくお願いします。