不妊治療の話(その3)
2021/06/12
不妊治療の話(その3)
強い女と弱い男の話
生後2ヶ月の息子です。
お宮参りで頭に印が書かれています。
うちの子はこの程度では泣かない子なので、いい子だと思います。
さて、不妊治療について、夫婦各々が「問題アリ」との診断だったわけですが、妻はシンプルに「卵管が狭いので、卵管拡張術」を受けましょう。
とのことでした。
その上で「人工授精」しましょうと。
卵管拡張の手術は、至極単純、卵管に管を突っ込んで、バルーンで狭窄部位を物理的に広げ、精子の通路を確保するものです。
普通痛いと思うんですが、術後の彼女は終始ケロッとしていました。
ちなみに、左右両方の卵管を広げています。「麻酔がちょっと残ったけど、寝てる間に終わったし、余裕でバスで帰ってこれた」と言っていました。
子供を熱望していたこともあり、女の人は強いなと思いました。
一方の僕は、1ヶ月で特に精液の状態も改善せず、悲しい気持ちでおりました。
「白血球数が下がらないので、抗生物質を飲みましょう。」
と医師に言われました。
「え?僕はなにかの感染症なんですか?」
「いえ、そうじゃないです?」
「感染症じゃないのに、抗生物質飲むんですか?」
「はい、白血球数が多いので。」
医師はだんだんイライラしている感じでしたので
「感染症に伴う白血球数の増加じゃないのに、抗生物質で下がるんですか?」
と聞ける雰囲気ではありませんでした(しかも翌月も下がらないしw)。
結局2ヶ月、僕の方は改善のないまま、人工授精を開始しました。
医師からは「3回やってダメだったら、次からは体外受精に切り替えたほうが良いと思います。」
ちなみに、人工授精は1回約3万円、体外受精は1回約30万円
これはなかなかのギャンブルです。
しかし、なにせ母数の少ない僕の「正常な精子」を選り集めてシリンジで注入するわけですから、まぁ成功しない。
このクリニックでは検査を含めて搾精室で2回、自宅で2回。
まぁ精神的にキツい。
月に1度の人工授精が3度目を迎え、その失敗が見込まれた頃、医師から一言。
「もう1回くらい人工授精でもいいですけど、スケジュール通りなら次からは体外受精に切り替えることになりますね。」
ちょうどその頃、新型コロナウィルス感染症に伴う、第1回目の緊急事態宣言が発令されました。
続く
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