補中益気湯の話
2021/06/13
補中益気湯の話
建中の話
補中益気湯
構成生薬
当帰、柴胡、升麻、生姜、黄耆、人参、甘草、蒼朮、陳皮、大棗
補中益気湯、漢方ちょっと好きな人には、人気の漢方ですよね。
漢方の世界で「中」は麻雀の役牌ではなく「脾胃」つまり消化器官を指します。
補中益気湯は字のごとく、消化器を補って気を益する漢方ということになります。
平成を彩ったお笑いトリオの歌に曰く「日本人は胃腸が弱い」
加えて、ストレスや過労で「気力を失っている」人も多いため、2つを同時に解決する補中益気湯は、まさに現代日本人にとっては「万能薬」ですね。
「季節のアレルギーが治った」「喘息とアトピーが良くなった」「夏バテに効いた」
実際、補中益気湯の使用でよく聞く話です。
医食同源とはよく言ったもので、実際、食欲が回復し、気力の確保が充足すると、免疫力も代謝も上がります。
小林製薬「ウィルテクト」こと「補中益気湯」、これは良いところに目をつけたなと思いました。
勉強して改めて思いましたが、「中」の話以外にも、補中益気湯には漢方を勉強する上で大事な要素が含まれています。
黄芩と柴胡を含む漢方処方を「柴胡剤」と呼んだりしますが、柴胡(今回は升麻もですが)に含まれるサポニン類は、
ステロイドの原型みたいな性質を示すものが多く、消炎作用やこわばりの解消に寄与しているそうです。喘息、アトピー、アレルギーへの効果は、多分このへんから来てるのでしょう。
小柴胡湯以外ではあまり副作用には触れられませんが、柴胡を含む漢方薬は、割とスパッと効くものの多い印象です。
そんないつもなら主薬(君薬)になりがちな柴胡を含む(補中益気湯の君薬は黄耆)「しっかり効く系」補中益気湯、
ツムラ製で良ければ、当薬局では1包2.5gで90円で処方箋なしで販売(零売)しております。
北千里近くにお住まいの方は、是非。
大阪府吹田市古江台4−2−9
憩いの広場すぐの「ノブレス薬局」をよろしくお願いします。
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