腎虚の話
2021/06/16
腎虚の話
東洋医学の「腎」の話。
腎臓とは西洋医学的に、尿を濾過して老廃物(尿素)等を尿としてた以外に排出するための器官です。
実は水分や糖分を一度尿中に出した後、再吸収するという機能もありますが、今回は割愛。
東洋医学における「腎」とは、西洋医学的な腎臓機能に加え、「精力を保持する」という機能があります。
これは生殖器に限らず、西洋医学的に言えば成長ホルモン、男性ホルモン、女性ホルモンに関わる器官に影響する「腎気(腎精)」
というものを抱え、流し放出する器官なのです。
腎精には「生まれ出た時に両親から引き継いだ精(先天の精)」と「飲食や成長の過程で獲得する精(後天の精)」というものがあります。
日常生活に置いては、どちらが優先ということもなく、日常生活の中で両方のエネルギーを徐々に消費しながら生きていくのが、人間の生理機能である、というのが「腎精」の考え方です。
さて、先天の精は生涯に渡って目減りしていくものですので、こればかりは生まれ持った才能というものですが、後天の精は補うことが出来ます。
ここで大事なのは、後天の精を補わず、先天の精を消費し続けると、取り返しが付かないということです。
年齢を経てなお若々しい方は、先天の精が豊富であるか、若い頃から後天の精を補える生活をしておられたかのどちらかです。
私事ですが、30歳を過ぎたあたりから、腎の減りを感じ始めました。
「腰痛」や「末端のしびれ」等は元々あったのですが、一番顕著な症状は「耳鳴り」と「尿の出渋り」でした。
暴飲暴食と、粗雑な食事での過度なダイエットを交互にしたり、睡眠の質が悪かったりと、原因に心当たりはありましたが、症状が軽度で、あまり気にせず過ごしていました。
身につまされたのは「男性不妊」という現実を突きつけられたときです。
腎精は親から引き継ぐもの、つまり、僕の腎精が少ないということは、そのまま子供に「先天の精を与えられない」ということなのでした。
こうなってからは、もう少し早く、漢方の力に頼っておくべきだったと後悔しました。まだ子供が出来る状態で気付けて、本当に良かったと思います。
そんな「腎精」を補う薬が、先日紹介した「八味地黄丸」や「牛車腎気丸」なのです。
僕は両方試しましたが、八味地黄丸向きでした。
高齢による腎精の消費で「腰痛」「耳鳴り」「排尿困難」に悩む方はもちろん、若年でも同じ悩みを抱える方は、一度試してみることをおすすめします。僕は30歳からでした。
あ、単純にセックスライフの改善にも有効ですので、こっそりご相談下さい(直球)
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