抑肝散の話
2021/06/22
抑肝散の話
平成後期に漢方が注目されるのきっかけの話
抑肝散
構成生薬
蒼朮、茯苓、甘草、当帰、川芎、柴胡、釣藤鈎
鎮静作用のある釣藤鈎、抗炎症の柴胡、健胃と利水剤の蒼朮、茯苓、甘草、補血活血の当帰、川芎
これらを肝に作用させ、弱った肝の調子を整える薬です。
東洋医学における「肝」及び、それの司る「血」の話は、今回は割愛ですが、東洋医学の「肝」を補うためには、補血が必要であることだけを覚えておいて下さい。
「肝が冷える」という言葉で「驚く」ということを表現したりするように、「肝」の1つの側面として、人間の精神に寄与するとされています。
肝が弱ると、人間は精神の抑制が効かず、神経質になり、我慢が効かずに攻撃的になります。
この処方で解決するのは、その症状です。
子供の夜泣き、癇癪に適応があり、大人では不眠や神経過敏が改善します。
また、この抑肝散で一躍脚光を浴びたのが「認知症における陽性症状(暴言、暴力、幻覚、幻聴、妄想)に効果がある」とされた点です。
実際、患者本人が「眠れるようになった」という意見と同じくらい、認知症患者や、癇癪の強いお子さんの家族から「不安になるくらい大人しくなった」という意見をちらほら聞きます。
認知症の、いわゆる「ボケ防止」の薬ではない点に注意です。
自分の神経質具合に、自分自身が嫌気がさしている方が、こっそり使っていたりもします。
当薬局では1包2.5gで60円で処方箋なしで販売(零売)しております。
北千里近くにお住まいの方は、是非。
大阪府吹田市古江台4−2−9
憩いの広場すぐの「ノブレス薬局」をよろしくお願いします。
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